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廃棄衣料の現状とその行方

日本の衣料品は年間商品111万トン消費され、約94万トンが捨てられます。さらには供給過多によって全く手付かずの衣料までもが廃棄処分されている始末。
その中で古着として再利用されるのが14万トン、工業用や原材料として再利用されるのが10万トン、なんと70万トンがごみとなっています。これを枚数に換算すると23億着もの衣類が埋立てまたは焼却処分されています。

衣類のリユース・リサイクル率は約26%。
エコ大国ドイツは70%。国際的にみても低い数値ということがわかります。
(出展:(独)中小企業基盤整備機構「繊維製品3R関連調査事業」報告書 2010)

洋服が短サイクルで捨てられ、再活用が十分にされていない現状があります。
これは衣類のリサイクルコストが廃棄コストを上回っていることも理由の一つ。ですが廃棄焼却処分で発生する二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化などの環境問題にもなっています。

3R?5R?って

3Rって良く耳にしますよね。限りある資源を有効に繰り返し使う循環型社会を目指しゴミを減らす為のアクション、それぞれの頭文字をとって3Rと呼びます。

1. Reduce(リデュース) =「減らす」
使用済みになったものが、なるべくごみとして廃棄されることが少なくなるように、ものを製造・加工・販売すること
2. Reuse(リユース) =「再利用する」
使用済みでも、その中でもう一度使えるものはごみとして廃棄しないで再使用すること
3. Recycle(リサイクル) =「再資源化する」
再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたものを、再生資源として再利用すること

1から順に環境負荷の少ないアクションとして優先されます。(残布TはReduceにあたります) さらに現在では基本の3Rに加え、Refuse:リフューズ「断る」、Repair:リペアー「直す」の5R、ゴミそのものを出さないゼロ・ウェイストが叫ばれつつあります。

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