和歌山の旧式吊り編み機で作ったハードな耐久性が特徴の度詰Tシャツ。
空紡糸のドライな質感と、一枚でも透けないヘビーオンスの生地は
「THE KING OF 白T-Shirts」
armiの代表作です。
1960年以前アメリカで主流であった吊り編み。吊り編みとは生地を吊って編んでゆく方法で、そのスピードは1時間にたった1m前後。一般のシンカーと呼ばれる高速機と比べると約1/30程度です。
その生産効率の悪さから一時は衰退してしまいます。ですが、吊り編みには優れた耐久性と味わいがあり、それは高速機では到底出せません。ゆっくりゆっくり編むことで生地に余分な負荷をかけず、型崩れや伸び縮みが抑えられ、長く着てもへたらない丈夫な生地となります。一般的なTシャツに比べ、吊り編みTシャツの強度は約2倍とも言われます。
さらにHARDMANではリバー編みを採用し、表裏両面から編むことで、よれ・ネジレをなくし、仕上げにタンブラーで生地を締めることで、ガシガシ使ってもへたれない、耐久性に優れたTシャツを作りました。
HARDMANは着心地が快適である為に、糸にも工夫が。
表糸に空紡糸を、裏糸にカード糸を、質感の違う2種類の糸を使用しています。
空紡糸(オープンエンド糸)とは、空気紡績と呼ばれる技術により作られる糸のこと。
糸の外側の撚りは強い反面、内側の撚りが甘く、ざっくりとした質感とふっくらしたボリューム感を併せもち、吸汗性と速乾性に優れています。
特に日本の湿気の多い夏場には、10ozのヘビーウエイトながら「空気紡績」の糸を使用することで乾きにくさを軽減し、ドライタッチに。
逆に肌側には柔らかいラフなカード糸を使用し、快適性と着心地の良さにこだわりました。
今や世界でも希少になった吊り編み機。和田メリヤスさんは編み機の動力を太陽エネルギーで補います。少しの湿度や環境の変化でも調整が必要な程デリケートな機械、それを扱えるのは、高い技術を持った熟練された職人のみ。
シンプルな白Tこそ、違いの出るアイテム。
HARD MANのTシャツは一枚でも透けない、よれない、着れば着るほどに馴染んでいく素材の良さがあります。
その生地が生み出される背景には、物づくりに携わる職人さんたちの惜しみない努力と熱意の恩恵を感じます。是非その良さを体感してみて下さい。